通常、Linuxはサーバーとしてのみ使用され、管理はsshアクセスを通じて行われます。これに対し、WindowsではRDPプロトコルを使用してグラフィカルシェルを介してリモートアクセスが行われます。
この記事では、Linux Debian 12を搭載したVPSサーバーにKDEデスクトップのグラフィカルシェルをインストールし、VNCサーバーを介してデスクトップへのリモートアクセスを設定する方法について説明します。これにより、Linuxでグラフィカルシェルを通じて作業ができ、Windowsと同様にリモートアクセスが可能な完全なワークステーションを得ることができます。
グラフィカルシェルは特にRAMのようなリソースを多く消費するため、サーバーでグラフィカルシェルを使用する場合、4GBのRAMと2つのCPUコアを構成に追加することをお勧めします。SSDディスクのサイズについては、インストール自体は1GB以下しか必要ありません。
今回はrootユーザーとしてインストールを行います。
1. KDEデスクトップのインストール
apt update
apt upgrade
apt install task-kde-desktop
1.1 インターフェースの言語とエンコーディングの設定
localectl set-locale LANG=en_US.UTF-8
2. VNCサーバーのインストール
apt install tigervnc-standalone-server tigervnc-common -y
2.1 必要に応じてユーザーを追加
adduser username
su - username
vncpasswd
exit
2.2 rootユーザーとして接続するため、パスワードを設定
vncpasswd
3. グラフィカルシェルの設定ファイルを作成
vim ~/.vnc/xstartup
#!/bin/sh
unset SESSION_MANAGER
exec /etc/X11/xinit/xinitrc
[ -x /etc/vnc/xstartup ] && exec /etc/vnc/xstartup
[ -r $HOME/.Xresources ] && xrdb $HOME/.Xresources
xsetroot -solid gray
vncconfig -iconic &
/usr/bin/startkde &
3.1 ファイルのコピー
cp /etc/X11/Xresources/x11-common ~/.Xresources
3.2 サーバーの再起動
reboot
4. VNCサーバーの起動
vncserver -rfbport 5901 -localhost no
4.1 VNC Viewerアプリケーションを使用して接続し、サーバーのIPアドレスと指定したポートをアプリケーションに入力します。
xx.ip.xx.ip:5901
4.2 VNCの自動起動設定
この例では、サーバーを再起動すると、VNCサービスは再度コンソールから手動で起動する必要があります。ステップ4のコマンドを自動実行に追加するには、rc.localファイルを使用したこのガイドを参照してください。
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