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ナレッジベース → CentOSコンソールでプロキシを使用したインターネットの設定

[仮想サーバー]
公開日: 18.11.2024

プロキシサーバーはリクエストをリダイレクトすることを可能にし、アクセスしているリモートリソースがプロキシサーバーの情報を基にあなたを認識するようにします(インターネットプロバイダーの情報ではなく)。

プロキシサーバーを利用すると、プライバシーが向上します。なぜなら、プロキシサーバーを介してリクエストを送信するためです。また、リモートホストで自分のIPアドレスがブロックされている場合にも利用できます。wget や curl を使用してリクエストを送信すると、リモートホストにはプロキシサーバーのIPアドレスが表示されます。この方法は、特定の国全体のIPアドレスがブロックされている場合の問題を解決するのに特に有効です。

1. プロキシ設定の確認

echo $http_proxy
echo $https_proxy
echo $ftp_proxy
echo $rsync_proxy

1.1 別の確認方法

env | grep -i proxy

いずれの方法でも何も表示されない場合は、プロキシサーバーが設定されていないことを意味します。設定されている場合は、設定内容が表示されます。

2. プロキシサーバーの有効化

2.1 認証不要のプロキシの場合

export http_proxy=http://Proxy:Port/

2.2 認証が必要なプロキシの場合

export http_proxy=http://User:Pass@Proxy:Port/
  • http_proxy: プロキシサーバーの種類(この例ではHTTPプロトコルを使用)。
  • Proxy: プロキシサーバーのドメインまたはIPアドレス。
  • Port: プロキシサーバーのポート番号(通常3128または8080)。
  • User: ユーザー名。
  • Pass: パスワード。

2.3 プロキシの種類

  • http_proxy: HTTPプロトコルで動作するプロキシ(HTTPSリクエストも処理可能な場合あり)。
  • https_proxy: HTTPSプロトコルで動作するプロキシ。
  • rsync_proxy: バックアップや同期に使用するrsyncプロトコル用のプロキシ。
  • ftp_proxy: FTPプロトコル用に設定されたプロキシ。

各プロトコルごとに別々のプロキシを設定することも、1つのプロキシで複数のプロトコルを対応させることも可能です。

3. 除外設定

特定のアドレスをプロキシ経由にしない場合、以下の例を使用します:

export no_proxy="localhost,127.0.0.1,.domain.com"

4. プロキシ設定の無効化

リクエストの実行やダウンロード後にプロキシを無効化し、通常の設定に戻したい場合:

unset http_proxy 
unset https_proxy 
unset rsync_proxy
unset ftp_proxy

5. YUMパッケージマネージャー

上記のプロキシ設定は、 wget や curl のような標準コマンドで動作します。ただし、yum を使用してパッケージをインストールまたは更新するには、別途 /etc/yum.conf に以下を追加する必要があります:

[main]

...
proxy=http://User:Pass@Proxy:Port/
...

#  デフォルト設定です。これを増やすと、yumはメタデータの変更を認識できなくなります。

yum パッケージマネージャー用のプロキシ設定は個別に行う必要があります。

最終的な注意点

プロキシサーバーの設定は即座に反映され、再起動は不要です。ただし、システムを再起動するとセクション2のコマンドを再度実行する必要があります。または、設定を /etc/environment や .bashrc に保存しておくこともできます。





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